「うわぁ!これも標準装備だって!!」あったらいいけど、オプションじゃぁ…というものが標準で取り付けられていたらとても嬉しいものです。
マイホームを売る数ある住宅販売会社やデベロッパ、とにかく認知されなければ契約に結びつきません。それぞれの会社は他社との違いをアピールし、耐震性能を売りにするところ、気密性能を売りにするところ、価格を売りにするところ様々あることと思います。各社とも他社との差別化をPRしてお客様に刺さるポイントを探しています。
その一つに、欲しい機能を標準装備しているところもあるでしょう。同じ価格帯で複数社迷ったら、充実した設備の方を選びたくなるものでもあります。
ですが注意しなければならないのが、販売会社は売るのが仕事であり、売った後の維持管理までは考えていません。住み始めてみて維持管理の大変さ、ランニングコストの費用の高さに後悔するかも知れません。
ここでは住宅設備について、分譲マンションに住んでみた経験から、どのような設備の交換が必要なのか、また本当に必要な住宅設備は何なのかお伝えしていきたいと思います。
この記事はこんな人におすすめです。
住宅設備と一言にいってもどこまで必要なのかを迷うけど、便利機能ならあった方がいいのかな?維持管理にはどれだけかかるんだろう?という疑問を解決します。
住宅設備は消耗品だと思った方が良い
住宅設備品もずっと使える訳ではないことは薄々ご存じかも知れませんが、そもそも住宅設備の耐用年数は何年でしょうか?
水道蛇口のパッキンやコンロの五徳といったものは消耗品です。消耗品は部品が生産がされている限り、または互換品が提供されてる限りは簡易な維持管理で使い続けることは可能です。
しかし本体は大丈夫でも、消耗品・部品が生産終了(廃盤)となると、本体ごと交換せざるを得なくなります。
築十数年の我が家マンションではこれまで住宅設備をいくつか交換してきました。ここでは我が家マンションでの実際例をご紹介していきます。
換気扇は住宅の必需品
戸建て住宅も含めて気密性の高い住宅が一般的となってきた今や、すべての新築住宅には24時間換気が義務付けられています。マンションでは浴室・洗面脱衣所・トイレなどの居室※ではない箇所では窓の設置が難しいケースが多く、そのため我が家マンションでも浴室・洗面脱衣所・トイレは換気ダクトでつながり弱風量で換気モーターが24時間回っています。(もちろん換気スイッチを入れれば強風量で換気されます)
※居室 「居間」「リビング」「寝室」など人が継続的に在室する部屋であり、採光と換気に関する基準をクリアしていなければならない部屋を指します。
我が家では築13年くらいしたころ換気扇がバタバタと音を立て始め、明らかに異常な状態となりました。あまりの騒音にに24時間換気を試しに止めてみたのですが、湿気や臭いがこもってしまい不衛生な空間となってしまうことを実感しました。
しかたなく交換をしたわけですが、業者の方曰く、24時間換気システムの耐用年数は約10年ですで、10年ごとに交換の必要がありますとのことでした。
給湯器交換の注意点
給湯システムというのは冬場では特に支障でると即座に生活が立ち行かなくなる重要な住宅設備です。我が家でも築10年過ぎころから不具合が出始め、メーカーの人に点検してもらったところ基板交換(7~8万)で直すことは可能と言われました。しかし、標準交換時期10年は過ぎているので他の場所が不具合が出てもおかしくはないという状態でした。
騙し騙しその後も3年ほどは使用しましたが、浴室側の操作盤(リモコン)はいよいよダメになり、キッチン側の操作盤(リモコン)のみでの稼働という状態になりました。キッチン側のリモコンが壊れたら我が家の給湯は止まる、という日々の恐怖から交換するに至りました。
いざ給湯器の交換について調べてみると、マンションの規約にも給湯器の規定があることが分かりました。
給湯器は給湯規模の大きさによってサイズ(号数)の種類がありますが、交換の際は新築時と同じ号数でなければならないという規定があります。住まう人数が増えたから減ったからと号数を変えてはならないということです。また給湯器は大抵の場合、室外(共用スペース)に設置されている場合が多いかと思います。交換工事の場合には管理組合や近隣との連絡調整も必要になります。
また、浴室リモコンには浴室テレビ付きというグレードもありますが、やはり相応に高いということも実感しました。後述でも触れますが、標準装備だからといって浴室にテレビがある生活が標準化されてしまっていたら、今さらテレビ無しのグレードには下げられなかっただろうと思います。
補足ですが、我が家の給湯器を入れ替えて程なくしてコロナ過に突入しました。世界中での流通が滞り半導体の生産・輸入がままならない事態で、給湯器も納期未定という事態にあったのは記憶に新しいかと思います。常に在庫が確保できるとも限りません。コロナ過突入前に交換しておいて良かったと思います。
陶器製のトイレにも寿命はあります
新築から15年ほど住んだ頃、便器周りの床に水が溢れていることに気がつきました。嫌な不安を抱えながら一度はふき取りましたが、気が付くとまた水が溜まっている状態に、下階への不安がよぎりました。
少し様子を見つつ下階や管理会社からのクレームの連絡は来ていないことに少し安心しつつも、業者の人に見てもらうとウォシュレットのパッキンから水漏れしている様子でした。
新設からの経過年数から考えて、本体水洗タンクのパッキン劣化による水漏れも時間の問題であり、タンクから水漏れするようになってしまうと、下階への影響は重大事になってしまう可能性があるとのお話でした。
陶器製のトイレは半永久的なものと勝手に認識していましたが、この型式の部品(パッキン)は製造されていないらしく、換えるのであればトイレセット一式交換になってしまいます。
夫婦で悩みに悩んだ挙句、換えるのも時間の問題、下階へ水漏れしては補償問題にもなってしまう、それだけは避けなければならないという判断から、トイレセット一式取り換えることとなりました。
蛇口の修理はパッキンの型番が分かれ道
新築から17~18年もしてくると、水まわり各所パッキンが劣化してきていることを感じます。日々の使用頻度の最も高い箇所である洗面の蛇口も、いよいよ”たらっ、たらっ”と水漏れをするようになってきました。
水道業者に見てもらうと、パッキンの部品は今や廃番で、互換品があるかどうかという状態でした。
互換品のパッキンが適用できれば1万円程度で修理できますが、ダメであれば蛇口本体から取り換えのため、数万円は掛かってしまうということでした。
幸い互換品のパッキンが適用できましたが、他の蛇口のパッキン交換の時には互換品すら換え部品が無い可能性も考えられます。
コンロは五徳が命とは
ガス器具まわりは、水まわりのようにパッキン的な消耗劣化品は無いのでは?という認識はありませんか。
我が家のキッチンでは築10年過ぎくらいから五徳がガスの火で劣化が目立つようになり始めました。メーカーのHPで交換部品は掲載されていますが、我が家のコンロの型式は既に廃番であり、五徳の交換部品は見当たりませんでした。五徳の形状からして今や10年前とは違うもので、互換品すら無い状態でした。
そんな五徳も限界に達し、溶接部分はボロボロで交換に至りました。
コンロまわりのリフォームに関し調べていくと、キッチンや水まわりのリフォームサービスは進んでいるもので、ガス会社グループで良いサービスに出会いました。
結果、我が家のプランでは月額900円台で10年保証付きのコンロの機器交換をするに至りました。
手数料0円の分割払いという新しいサービス
- 商品および工事代(既存機器撤去費用含む)の10年分割(初期費用・分割手数料なし)
- 契約期間10年間の保証付き
東京ガスグループのリフォーム スミレナHP(https://www.sumilena.co.jp)より