【戸建てとマンション】居住者目線で見た見落としがちな盲点の表と裏

住まい方比較
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『戸建てとマンション』それぞれにある住まいの盲点とは

「そんな風になるとは思ってもみなかった」そう感じることはあると思います。

たいてい住み始めて気づくデメリットだと思いますが、どのような点が盲点になるのでしょうか。

戸建て住宅とマンション、どちらを選ぶにしても一長一短ありますが、環境が変化することで今まで知らなかった「短」の部分が露になることでデメリットとして強く感じます。

またライフスタイルやライフステージが異なる住まい探しにどちらが正解ということはありませが、見落としがちな落とし穴はあります。

しかし落とし穴も、ある場所が分かっていれば避けて通ることはできます。そして物事を表と裏と双方の見方をすることで、蓋の仕方も見えてきます。考え方も変わってきます。

ここでは、そのような家づくり・家探しの段階で事前に知っておきたい住まいの盲点についてご紹介したいと思います。

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維持管理に潜む意外な盲点

人間の生活にはガスや水道といったライフラインは不可欠です。そしてそれらは、地中で配管されていることが多くあります。

知り合い宅で実際あった話ですが、庭先で地中配管が漏水しました。この漏水は誰の費用負担で修繕するのでしょうか。

  1. 敷地内への配管なので自費(敷地所有者)
  2. 公共料金を払っているのだから公費(水道局)

正解は1。

戸建て住宅においては、敷地内の管理は敷地所有者負担だそうで、埋設の引き込み管の修繕 も住人負担だったそうです。

道路境界線から内側は私有地なので、地中埋設も含めての維持管理が必要になります。

セキュリティ(オートロック)の不便

今や、マンションのオートロックは当たり前、戸建て住宅もセキュリティを考慮して物件探しをするケースは増えているかと思います。

マンションのオートロックも一長一短。確かに不要訪問者の退去には一定の効果があります。ただし、管理人がいない時間帯での荷物の受け取りが不便な場合もあります。小さな物であれば、宅配ボックスという手もあるかと思います。

コロナ禍の影響もあり、我が家でも利用していますが、生協やネットスーパーなどのデリバリーサービスもだいぶ浸透してきました。しかし利用時には、配達人さんが玄関前にたどり着けないと受け取りができないケースは往々にしてあります。せめて管理人さんがいる時間帯であれば、オートロックの解除を依頼するなどして、玄関前に置き配してもらうことは出来るかもしれません。ただし管理会社や管理人さんによって対応は異なる可能性もありますが。

オートロックのマンションでは不在宅配が不便になる可能性も考慮して選ぶと良いかと思います。

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老後に暮らしやすいのは…

誰しも迎える老後。どんな住まいが望ましいと考えられますか。

テレビではよく段差を無くしたり手すりを取り付けたしたバリアフリー化のリフォームの事例を紹介をしていたりします。私の実家でも、歳を重ねてきた両親は寝床を2階から1階にしたりと、上下移動の少ない生活にシフトしてきています。

そう考えていくと、終の住まいとしての家を考えるならば、バリアフリーの観点からからもワンフロアで暮らせる平屋かマンションが良いのではないでしょうか。

仕事柄、様々なお宅を訪問させていただく機会があります。丘陵地帯に建っていて1階の玄関まで階段を上がらなければならない高台の家。もしくは1階がガレージになっていて2階に玄関があったりもします。

まずは、どうやって足場を架けようか・材料を運ぼうかと仕事のことを考えますが、次に浮かぶのは年老いた時にこの家だったらどのように住まおうか、老いた体で生活するときのことを考えてしまいます。

代々住んできた自宅敷地内に建てる場合は別ですが、核家族化のこの時代に新たに家を探すとき、将来を見据えた計画も必要かと思います。

老後のライフスタイルも考えて、売りやすさ貸しやすさも視野に入れての住まい探しも必要ではないでしょうか。

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災害時

災害が発生してしまった場合、マンションは戸建てよりも構造上有利な面は多いですが、それでも見落としがちな穴はあります。マンションに住まい始める前には心得ておくと良いですね。

マンションエレベータは諸刃の剣

マンションでは上層階であるほどエレベータは必須の設備となります。そして物件によっては電気設備は地階に設備されることもあり、ここが浸水すると大変な事態になります。

2019年の武蔵小杉のタワーマンションの事例は記憶に新しいかと思います。電気設備が機能しなくなると揚水ポンプも作動しなくなるため、上階まで階段で生活用水を運び上げなければなりません。

補足するならば、水の供給が止まってしまうと、トイレの排水も配管設備からはできないという事態になります。(お風呂の汲み置きの水は唯一のたよりですね)

マンション住まいではエレベーターが動かない時の想定と準備も必要かと思います。

水難における準備

コンクリート造であるマンションは一般的には戸建てに比べて水難に強いと言われています。しかし川が氾濫するケースや造成された急斜面沿いに建つマンションでは、低層階では特にもしもの準備は必要かと思います。

参考として、東日本大震災ではマンションの4階まで津波の被害にあったという事例もあります。

一方で戸建て住宅にあっても、先の「老後の住まい」の事例で短所としてご紹介した高台や1階ガレージの家も、水難対処を考えた場合には長所の家となります。

マンションの低層階では戸建てに準じた水難対策も必要ですね。

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侮れない雷のパワー

戸建て住宅にも避雷針は建てられているかも知れませんが、近隣にマンションが建っていればマンションに落雷することが多いと思います。

我が家のマンションの事例ですが、落雷にあうと「ズドーン!!」という銃撃にあったような音がするんですね。最初は何があったのか分からなかったのですが、しばらくすると水が出なくなり、状況がだんだんと明らかになってきました。

受水槽が敷地内にあるのですが、落雷した電流が避雷針からアースを伝って地中に逃れ、受水槽の電源にアースから逆流して破損してしまったのです。まさに揚水設備が必要なマンションならではの事例かと思います。

以降、我が家では非常用の水の準備を真剣に考えるようになりました。ただし、マンションでは収納が少ないので置き場所に悩むという裏の面も持っています。

マンションの給排水は電源命です。地震、水難、落雷、いつ電源が失われるかも知れません。非常用の水の備えがあれば良いですが、浴槽などに汲み置きしてあるだけでも違うと思います。

まとめ

環境の変化がなければ「短」の部分がデメリットとして露になることはないかも知れません。
戸建て住宅で高台の短所あったところが水難対処の長所になるように、物事の裏と表どちら側から物事を見るかによって、受け取り方は異なります。
落とし穴の場所が分かっていて、蓋の仕方が分かっていれば、家づくり・家探しの中で方向性は自ずとと見えてくるものと思います。
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