「まさかこんな所だったとは」賃貸物件でも入居してから気づくことは何かしらありませんか。
賃貸物件であれば、引越すという手も考えられますが、分譲物件ではなかなかそういう訳にはいきません。
そもそもモデルルームやモデルハウスというのは、建設地から離れた場所にあることが多いですが、パンフレットには都合の良いことしか書いてありません。販売担当者は売ることが仕事ですので、成約に不都合な情報は積極的には話してはくれません。
自分自身で周辺環境の様子を感じてみることが、一番正確で後悔の無い情報だと言えます。
ここでは、不動産営業にも関わったこともある私の、自宅マンション購入経験も踏まえてご紹介したいと思います。
徒歩所要時間 あなたは大丈夫ですか
アパート等を探すときに不動産情報誌を見る機会は多いと思いますが、駅から徒歩何分と書かれていますよね。この基準はご存じでしょうか。
- 徒歩の場合 1分 80m <直線距離ではなく道のりでの距離測定>
- 車の場合 1分400m <時速24km/h計算>
徒歩で実測してみると…複数回計測しましたが、1分間で概ね110歩でした。歩幅が50~55㎝ですので、
結果、1分で約55~60mほどの歩速となります。
それも手ぶらの状態です。私は歩くのが遅いのでしょうか。荷物を持ったら歩速50m/分程ではないでしょうか。
車の場合では、経験的に渋滞の少ない時間帯の市街地走行で、
60分で約30km(約時速30km/h)です。
時速24km/hというと乗用車よりも少しゆっくりな、例えばバスで渋滞の少ない市街地を移動する距離感だと思います。
バス便の落とし穴
不動産情報誌などでのアクセス案内で、駅よりバス何分とかの表示ありますよね。でも、バスの本数まではアナウンスされることは少ないと思います。
駅よりバス7~8分とされていますが、確かに間違えではないです。ただ、これは事前確認しないと大変に目にあいます。幸いここのバス停周辺には、駅の反対口へ走る別のバス路線がありますので、不自由はしていません。ただし、時間は倍かかります(涙)
周辺環境を実際に訪ねてみるといろいろと見えてくるものはあると思います。
道路事情の確認不足による危険
小さいお子さんのいるご家庭では特にご心配なの部分ではないでしょうか。
私が以前住んでいたアパートは前面道路が狭く、乗用車がすれ違うにはどちらかが広いところで待機しないといけないようなところでした。住んでみて分かったことだったのですが、周辺の主要幹線道路をつなぐ道路計画がなかなか進まず、結果、アパートの前面道路が抜け道ルートになっているという状態でした。
周辺リサーチ不足から学ぶ失敗例
マンションの販売営業は建設現地ではなく、少し離れたモデルルームで行われます。そこでは、良い話ばかりを耳にして舞い上がってしまうことあるかと思います。私が実際そうだったのですが、当時の住まいアパートは購入マンションの近所であったにもかかわらず、周辺を歩くことさえもしませんでした。
周辺リサーチをしていなかったのは、失敗例のひとつに挙げられると思います。
実際に引っ越してみると、周辺のお宅には、マンション建設反対の”のぼり”や”横断幕”がベランダに掲げられたお宅がありました。あまり感じの良いものではありませんでした。マンション竣工後も10年近くは掲げられていたでしょうか。日照権や駐車場の騒音や排ガス等もろもろあったのでしょう。
我が家のマンションの形状が、上層階の有効な建築容積を大幅に減らした特異形状をしていることや、狭いスペースでの前向き駐車といった配慮からも、周辺との交渉の結果が推察されます。
また、周辺環境についてスーパーやコンビニ、病院など生活環境に必要な情報は不動産情報やパンフレットに載ってはいますが、実際に訪れて確認してみる必要はあるかと思います。
都市計画道路予定にみる 事例天地
私の知人宅では、周辺に何もないさびれた空き地に土地を買い家を建てました。
どうしてでしょうか。
実は、数年後には周辺に幹線道路が整備され、町が栄えると都市計画(道路計画)を確認していたそうです。実際に、今では新幹線の駅もでき、30年以上前のその当時とは見違えるような街の変貌を遂げています。
反対の事例ですが、私の親戚宅では建売住宅を購入しました。ですが、10数年後、道路計画によって立ち退きをすることとなりました。住宅購入時に道路計画が策定されたいたかは不明ですが、当初の購入地周辺には、さまざまなお店が立ち並んだ新しい街並みができています。