【住宅設備】最近の住宅事情の住まい方トレンド|実際の使用感はいかに

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進化する住宅設備にも裏がある

「すごい!!最新の設備だ!」新しい家での生活が始まるとこれまでには無かった常識がそこにあり、日々の生活がわくわくしてきますよね。エコあったり、すぐれた利便性、高度なセキュリティ住宅事情はどんどん進化しています。

しかし何事も表があれば裏があるように、物事の進化にはそれにともなう新たな問題点も生まれてきます。それを知らずに住み始めると後で落とし穴にはまり、痛い思いつらい思いをすることになります。

業界ではリスクアセスメントと呼んでいますが、事前に不具合やリスクを想定してリスク低減措置をとることは、普段の生活の中でもとても役に立ちます。

ここでは、マンション住まいの中で経験してきた不具合や経験値をご紹介します。防衛策をとりながら、最近の住宅設備トレンドに乗っかった快適な新居生活にお役立ていただければと思います。

この記事はこんな疑問にお答えします。

マンションとか分譲住宅のチラシがよくポストに入っていて、いろいろと最新の住宅設備が紹介されているけど、実際のところどうなの?

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節水トイレ|高性能トイレと言われるその実態は?

我が家では新築から15年ほど住んだある日のこと、便器周りの床が濡れていることに気がつきました。あれ?と思いながらも一度はふき取りましたが、気が付くとまた濡れている状態に、下階への不安がよぎりました。

業者の人に見てもらうとウォシュレットのパッキンから水漏れしているらしく、経過年数から考えて、本体タンクのパッキン劣化による水漏れも時間の問題であるらしく、便器丸ごと取り換えることとなりました。

こうして始まった節水型トイレとの出会いですが、これまでの常識とは感覚が違う部分が多々ありました。そのレビューについてご紹介します。

〈使用感〉

1.水の流量が抑えられているので、水の勢いはやや弱い。

トイレが新しくなり便座の蓋を開けて感じることは、全体的にスリムで水が溜まる滝つぼ部分が小さいということです。排水レバーを操作してみても、水流が止まるのが早い感じはあります。

水量が少なく設計されている実感がありますが、水が流れ落ちる落差と水量が少ない分、押し流す水圧が若干弱い感じがします。

2.詰まりやすい

トイレ交換の際、最近のトイレは水流が少ないので再生紙は詰まりやすいから気を付けてください、と業者の人が言っていましたが、やはりそのようです。

トイレットペーパーを使用時には「大」の水量で流してくださいと言われていましたが、節水のため水量をケチってトイレ掃除後のトイレクリーナー(シート)を「小」で流していたところ、ある日詰まって流れない事態となってしまいました。何度「大」の流量で流しても流れて行かないので、結局風呂の水をバケツで汲んで水圧で一気に流す羽目になってしまいました。

しばらくした後も同じような状態が発生するので、一度流れたその奥で何かつまり物質が引っ掛かっているものと考えられます。

節水効果

以前の物の洗浄水量は大8L/小6L消費していましたが、入れ替えたトイレでは大洗浄4.8L/小洗浄3.6Lで済み、以前の物に対して約6割の水量で済み一回あたり2.5~3㍑ほど節水されます。

半分少々の洗浄水量で済むなんて凄いですね。

仮に1日5回利用したとして、1日一人当たり13~15㍑の節水。4人家族で、50~60㍑の節水。1ヶ月で1,500~1,800㍑の節水していることになります。

節水効果の実力

実際に1年間使用してみた実測伝票です。前年同期水量に比べて1~4㎥節水できていることは確認できます。

(補足)伝票で6~7月、8月~9月がありません。これは我が家において風呂の栓の閉め忘れなど、失敗が何度かあり検証条件適合外となっています。

お手入れ

掃除のしやすさ

便器の掃除のしやすさは格段に衛生的になりました。以前のタイプでは、フチの返しの裏側がブラシがなかなか届かなくて掃除をしづらい部分もありましたので、掃除の手間も洗剤購入のランニングコストも少なくなったと思います。

詰まった時にはコレ

さきにご説明したように、我が家では無知な節水工作により、トイレつまりを発生させてしまいました。スッポンでつまりを取り除こうとしても上手くいかず、業者を呼んで数千円(もしくは万越えかもしれませんが)の費用を払って詰まり対策をお願いしないとダメなのかと悩みに悩みつつ、半べそで対策を調べました。

すると意外や意外、台所用品で対処できそうなことが分かりました。その中でも洗浄力に定評のある「チャーミーV(Lion)」がお勧めとのことでありました。

なぜ洗浄力に優れたものが良いかというと、たんぱく質の分解能力が高いということに繋がります。すなわち、トイレの排水の奥に詰まっている有機物を分解して溶かしてくれるということであります。

対処法はとても簡単です。(対処はあくまで自己の責任においてお願いいたします。)

  1. 作業前準備として止水栓を閉じておきます。
  2. 100㎖(原液)をトイレ排水に注ぎます。
  3. バケツ半分ほどの50℃くらいのお湯を便器から溢れないよう様子を見ながら流し込みます。(陶器製の便器保護のため熱湯は使用しない)
  4. 20~30分放置して様子を見ます。
  5. つまりが分解されると排水が進むので、水位が下がれば完了です。

これでも詰まりが解消されないようであれば、業者を呼んで見てもらうことが賢明です。間違えても自分で便器本体や配管を外したりはしないでください。関係ない部分を破損させたりと、余計な出費に繋がります。

節水の効果は実際に感じられましたが、若干の洗浄力の低下は否めません。双方と上手にお付き合いする術が必要になります。

宅配ボックス|表の顔に潜む影とは

非対面で荷物の受け渡しができる宅配ボックスは、コロナ過の影響もあり急速に普及した感じがあります。宅配ボックスはこれまで不在受け取りための設備であったものが、ネット注文でも宅配ボックスへの配達を選択できるまでになり、宅配ボックスの立ち位置は確実に存在感を増してきていると言えます。

宅配ボックスは安全?

マンションにおける宅配ボックス(イメージ)

不在時に配達される荷物は、配送業者からすると宅配ボックスがあることで再配達をせずとも、配達完了とできるのでありがたい存在であることは想像できます。しかも、玄関前などへの置き配(荷物を置いておくことで配達完了とすること)よりも安全に配達を完了することができます。

しかし、果たして宅配ボックスは安全な配達と信頼できるのでしょうか。

我が家ではかつて2~3回ほど、宅配ボックスへ配達されたとされる荷物が行方不明になりました。不在票は行方不明、配送業者の履歴は配達完了、配達したとされるボックスをマンション管理人さんに開けてもらっても荷物は無し、という状況です。

警察にも届けは出していますが、結局真相は不明のままであります。ですが、ポストから不在票が抜き取られたと考えるのが自然な流れでは、と考えています。

実際に自宅ポストに手を入れると、手前の方では取り出せてしまうことが確認できました。

荷物の受け取りまで、自身でできる防衛策は講じておく必要はあるかもしれません。

対処法

宅配ボックスを利用しないで、ということもこのご時世となってはなかなか難しいことと思います。今や荷物の配達状況は配送業者のHPで確認できたり、受け取り時間を変更できたりする時代です。便利なものを利用しつつ、必要な対策を講じておくことが必要ではないでしょうか。

対策としては

  • 宅配業者のHPでは荷物番号から追跡が可能です。配送業者のサイトにアカウント登録していれば、日時指定も後から変更できる場合もあります。つまり出先でも予定の変更に合わせて事前に配達予定を変更しておくことが可能です
  • ネット注文時には備考欄があります。備考欄へ「宅配ボックスへの配達の際には不在票はポスト奥まで投函願いたい」と伝票記載依頼を書くことは可能です

このように費用は掛けなくても取れる自衛策はあります。

私は物流の会社で荷物発送業務をしていた時期もありました。伝票作成にはドライバー向けの様々な希望事項が、備考欄記入依頼としてありました。不在票盗難防止のちょっとした協力をドライバーにも求めるのも有効だと思います。

便利な宅配ボックスですが、あまり当てにしすぎず、確実に受け取れる自衛策を講じておく必要はあります。

非接触玄関キー|便利なようで意外に不便、その実態は

ネット社会もどんどん進化し、合鍵までも鍵番号だけでネットで簡単に注文できるまでになってしまいました。便利なようでとても怖い社会でもあります。

そのような社会背景を受けてか、最近ではピッキング対策として様々な形式の非接触型の電子錠が普及してきているように感じます。

電子錠のいろいろな形式

これらの形式のものはとても優秀で、我が家マンションでもカード式のものが採用されています。ただし入居時に管理会社の方から「カードキーは無くすと窓を割らないと入れなくなりますので、絶対に無くさないでください。」と念押しされたほどです。

便利な電子錠の裏の顔

それほど優秀な電子錠ですが、一方で不便な点もあることはあまり知られていないと思います。電子式である限り電源となるもの(多くは電池)が必要になります。

また最近の電子錠ではスマートフォン連動でアプリ登録が必要な場合もあります。そのためスマートフォンのバッテリー切れやアプリのシステム不具合の場合には解錠できないといった事態も考えられます。さらにはガラケー非対応で年配の方などには不得意な可能性もあります。

電子錠の解錠操作(イメージ)

我が家マンションでは新築入居後数年した頃、施錠の不調をきたした居住者宅が相次ぎ、システムを入れ替えた経緯があります。鍵業者の方の話によると

電子錠はそもそも本来はホテルなどの屋内利用向けのものであり、風雨にさらされる外部での使用は弱点もある

という商品であります。

年々、弱点は改良されているのでありましょうが、電子部品やシステムを外部使用で設置する以上、トラブルのリスクが無い訳ではないことを認識する必要はあるかと思います。

防犯性能が高い一方で、電子製品であることの不便さも認識する必要があります。

  • 電子錠には電源(電池)が必要
  • システムによってはスマートフォンアプリが必要(スマートフォン使用時はバッテリー残量も要注意)
  • ガラケーでは使用対象外の可能性がある

 

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