【家造り】リフォームの時に後悔しないために今考えることとは

リフォーム
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後悔しない家づくりために気を付けるべき点とは

「こだわりの詰まった素敵な家ができたね。」

夢のマイホームの計画がいざ動き出し、家づくりを検討し設計士さんと打ち合わせていくと、いろいろな夢のあるプランを提案され、胸躍るかと思います。そして説得力のあるメリットに溢れたプランに夢を見ることと思います。

しかしよく考えてほしい点が、そこに住まうのはあなた自身で、後々のメンテナンス・修繕工事をしていかないといけないのはあなた自身というところです。

ここで注意しないといけないのが、家づくりのプランによっては、修繕工事の際の足場架けをはじめとした諸工事で割高になる場合もあります

また修繕箇所によっては部分工事を検討されることと思いますが、安全設備である仮設費用は部分工事も全体工事も変わらないことも良くあります

修繕費用の割高感に驚かれることもあるのですが、家づくりの予備知識として、ここではそれらの事例についてご紹介したいと思います。

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こだわりプランに隠れた維持管理

下屋・大型庇・深い軒はどこまで必要か

下屋のある軒の深い家

軒の深い家は日差しが奥まで入らないので、夏涼しく過ごせます。また紫外線による、外壁や窓周りのコーキングと呼ばれる、すき間埋め防水材の劣化が少なくて済むメリットがあります。

一方で日差しが入らないので、常時照明が必要だったり、屋根や軒回りの使用材が多くなるので建設時にコストが掛かる、といったデメリットも併せ持ちます。

ところで、建設時にコストが掛かるということは、リフォーム時にも割増コストが掛かる可能性があることは認識ありますか。

軒の深いお宅の外壁を工事する場合には、通常の足場組から、さらに一歩内側へ引き込まないとなりません。ということは、それだけ手間と材料が必要になるわけです。当然、費用にも跳ね返って来ます。工事費用が割増になって来るわけです。

深い軒への足場設置例

また下屋や深い軒の上などには工事の際に足場が架かることがありますが、屋根材が瓦の場合は特に注意が必要です。気を付けていても、足場の下の瓦は割れてしまうことがあるのです。

業者目線からの本音の気持ちとすると、瓦のスペアは事前に確認しておいてもらうと助かります。スペアが無い場合、型番が廃盤となっていると、似た物を用意しても若干風合いが異なる可能性もあります。

しかし家づくり・家探しの段階で、瓦屋根は瓦棒(トタン)やコロニアルに比べて割れる確率は高いという認識は必要でもあります。

そして、下屋の居室部分はもとより深い軒なども建物から1mを越える部分は建築面積に算入されますので、状況に合わせたバランスも必要となります。

サンルームのある家は快適なのか

サンルームのある家

サンルームは壁や天井をガラス張りで作られた空間です。明るく開放的な空間が魅力的ですね。また天候を気にせずに物干し空間にすることもできます。

間取りの打合せでは設計士さんからこのようにプランの説明をされるのではないでしょうか。

ガラスの特性として断熱性能が無いので外気の影響を受けやすい性質があります。すなわち、夏暑くて冬寒いということになります。

またリフォーム工事の時には、ガラス天井の上に足場を通さないといけない場合もあります。ガラスの上には足場は載せられないので、職人がいろいろと工夫をして施工しますが、しっかり養生をしていたとしても割れてしまう可能性もゼロではありません。

また最近の異常気象下では雹の被害も散見されますので、ガラス天井のサンルームでは雹被害の可能性もある意味常態化していると言えるかも知れません。

ガラスで囲まれたサンルームではメリットよりもリスク・デメリットの方が懸念は多いと考えています。

屋根の形状(勾配)によって異なる修繕コスト

屋根足場

街を見渡すと屋根の勾配は緩いものから急なものまで様々見受けられます。

屋根の勾配は角度が急なほど雨や埃に強く風に弱い、角度が緩いほど風の影響は少ないが雨や埃が溜まりやすい特性があります。

ただし屋根の勾配が急な場合は、塗り替えや補修作業の時に屋根に架ける足場(屋根足場)が別途必要になるので、メンテナンス費用は割高となることはご存知ですか。

屋根足場が架かると、材料、手間(人工)、施工日数どれも割増になるので、それは費用にも反映されてきます。

また屋根足場を組むと、足場は荷重で外に膨らもうとするのでしっかりと補強しなければいけません。しかし狭小敷地であった場合、外から補強することができないので、壁つなぎ(アンカー)を取るなどの必要があります。

壁つなぎ(アンカー)を取るということは、壁に穴を揉んで金具を取り付けて控えをとるということです。しかしたいていの場合、壁に穴を揉むことは良い顔されません。

急な勾配の屋根工事である以上、安全施工のためには必要な工程であることは、家づくり・家探しの段階で認識しておく必要はあります。

プランにこだわるのも良いですが、将来の維持管理に掛かる手間やコストまで見越して利便性を吟味し、取捨選択していくことが大切です。

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部分工事はお得ではない理由

面だけの工事

1面施工足場

「通りから見える部分だけ」または「紫外線で焼けてしまった日当たりの良い面だけ」と言う面工事の依頼を受けることがあります。予算の都合などさまざま理由はあるのかと思います。

実際に現場を下見して見積り書を提出すると驚かれることがあります。

例えば4面全て架けて20万円だとして、1面だけだからと5万円ということがありますか?

場合によっては足場の転倒防止のために、外壁1面だけの工事でも足場は3面架ける必要がある場合があります。または「壁つなぎ」と呼ばれる壁面からアンカーをとる工種が必要となるケースもあります。

いずれの場合においても、転倒防止養生工事の費用が別途必要となります。結果、面架けとは言えあまり安くはならないという場合もあるかもしれません。

外壁1面工事の足場例

屋根だけの工事

屋根から雨漏りするようになると、どうしても工事の手を入れないわけにはいきません。

しかし大屋根だけの工事と言われて現場確認し、見積りを提出すると驚かれることがあります。

そんなに足場架けるんですか?使うの屋根周りだけですよ?壁周りは板もいらないんですよ?

よく耳にする台詞です。

例えるなら、ファミレスや喫茶店でパフェを頼んだとして、イチゴやチョコの乗った上半分しかいらないから半額にして欲しいと言うようなものです。土台のフレークがあってこそ装飾のイチゴやチョコが安定します。

 

同じように、足場は地面から建てて、下屋(平屋)の上そして屋根まで立ち上げなければなりません。足場を立ち上げる職人の安全上、壁周りにも板は必要です。

足場工程は全体工事と変わりません。壁工事をする時には全く同じように足場設置が必要です。それでしたら壁工事まで一度で足場工事を済ませる検討をしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

マンションは入居前から長期修繕計画(案)が練られています。
同じように戸建て住宅も家づくりの段階から、リフォームの時にどこにどんな費用がかかるのかを考えておくと、こだわりの取捨選択がしやすくなります。
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